IoTのデータはどこから
家にはいろいろ仕事用のPCから、昔使っていた古いPCなども何台かおいていて、電気代は少し気にしていますが、2台はサーバーとして使っています。うちのPCでは、基本的には、インターネット上にあるデータを毎日、見たり、加工したりする、デジタルデータを対象にした作業が中心です。
ところで、機械学習プログラム(AI)がいろんなデータを分析して、それを実用化、ビジネスの現場に展開されているものがたくさん出てきています。一頃は”AIはなんでもできる”というような踊らされた感のある言葉も最近はあまりきかなくなり、ブームが落ち着いてきたという声もあり、粛々といろんな場面に浸透してきそうな感じです。
AIといえば、画像認識が昨今のブームの端緒となっていますが、世の中には、いろいろアナログな量の変化があり、身近なところで言えば、明るさであったり、温度であったり、振動、空気の動きなどもあります。
ということで、以前から関心があったインターネット以外の世界のアナログデータをPCへの取込を実験しました。実際には、アナログのデータをとりこむには、センサーを使い、それをAD変換して、PCで処理できるデジタルデータにする必要があります。その後のデジタルの世界は随分長くやっていますので、なんとかなりますが、アナログのセンサーを使うには、電気回路を組む必要があります。そんなわけで、あまり手を出せていませんでした。
ところで電気回路といえば、遠い昔、アマチュア無線技士の免許をとりたくて、勉強しましたが、当時はよいテキストがなく、また調べる方法もないので、問題集とその参考書だけでは、理解が及ばず挫折した思い出があります。
つい先日、近くにある図書館で見つけた新刊をふと手にとると中には懐かしい数式、図表が一杯、また電気は身近でありながら、基本的なところが今ひとつきちんと理解できていないというネガティブな思い出が湧き上がり、借りて読んでみました。
まだ半分も理解できていない感じですが、とりあえず読み終えて、簡単な回路をつくれば、きっとイメージが理解できるはずと自分を慰め、なにかつくることに。しかし今更、豆電球をつけて喜ぶ歳でもないので、本の中にあったワンボードマイコンArduinoというのを調べてみたところ、学習用に良さそうということで、早速、次の週末に秋葉原の秋月に。
そこで電子パーツを初めてまともに買いましたが、どこに何があるのかさっぱりわからないので、えらく時間がかかりました。その後も足りないパーツを買いに行ったりしているうちに、何店舗か電子パーツを扱っている店があり、それぞれ特徴があるのがわかってきました。
人が少なくて抵抗もバラで買えるマルツ(素人が1種類の抵抗100本もいらないし)、輸入したものをそのまま並べている感じの激安な掘り出し物があるaitendo。昔の秋葉原の醍醐味を感じられてうれしくなりました。
そういうわけで、温湿度計測1号機と計測結果です(今日は台風通過日で暑さがぶり返しましたが、私の部屋はPCが多いので、もともと暑いです)。
部品点数は概ね3つです。パソコンのUSBにつなげるためのシリアルUSB変換器、マイコン本体、温湿度センサ。パソコン上ではこのマイコンにプログラムを作成、コンパイルして送り込むためのArduinoIDEと呼ばれるプログラムを使用します。マイコンには、画面出力がないので、シリアル出力をUSB経由で受け取って、表示します(右写真)。全部で2,000円程度です。パーツは取り外しが可能なブレッドボードとよばれるものに刺してあるだけなので、再利用可能です。まだつかっていませんが、照度センサーなども買いましたので、また機会を見て、なにか(部屋の暗さ)でも計測したいと思います。
この回路をつくったあとに、Aliexpressでパーツを追加注文しました。Wifiつきの温度センサー(温度ばかり測ってますが)や人感センサー(どこにおくか真剣に考えています)も買いましたので、創業期の暇なこの時に、いろいろやってみたいと思います。
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